2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
百頭女 (河出文庫)作者: マックスエルンスト,Max Ernst,巌谷国士出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1996/03メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 45回この商品を含むブログ (52件) を見る 147葉のコラージュ作品にキャプションが付され、ストーリーのよう…
日本の異端文学 (集英社新書)作者: 川村湊出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/12/14メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る 西洋で異端といえばキリスト教がなかば公式に烙印を押すものであり、キリスト教がさほど根付…
4月27日に谷根千で開催された一箱古本市に参加してきた。当日は暑いくらいの快晴。日暮里の駅で降りて、なぜか谷根千とは逆方向に出てしまって30分ほど迷った後、ようやく気づいて谷中銀座の坂上へ。マップを眺めつつそこの雑居ビルに店を構える『古書 信天…
クーブラ・カーン あるいは夢の裡なる王土にて、断章クーブラ・カーンは宣り給うザナドゥの地には歓楽の宮が建立されるべきであると。聖なるアルフの流れが彼の地を潤し人知の及ばぬ洞窟を抜け地の底の海へと滾り落ちる。斯くて十哩四方の肥沃な土地は城壁と…
黄金の鍵 (ちくま文庫)作者: ジョージ・マクドナルド,George MacDonald,吉田新一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 「巨人の心臓」「かるい姫」「黄金の鍵」「招幸酒」を収…
イギリス名詩選 (岩波文庫)作者: 平井正穂出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/02/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (19件) を見る 対訳アンソロジー。錚々たる面子とはいえどうにも退屈でうつらうつらしながら読んでいたが…
去年9月から現在までの読書記録を転載していきます。まあ適当に。 英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)作者: ジョー・ウォルトン,茂木健出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/06/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 71回この商品を含むブログ…
ナボコフの文学講義 上 (河出文庫)作者: ウラジーミルナボコフ,野島秀勝出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/01/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (14件) を見る ナボコフの読みのスタイルは「精緻に読む」ことに尽きる…
エジプトだより作者: ジャングルニエ,Jean Grenier,大久保敏彦,森本謙子,松本真一郎出版社/メーカー: 国文社発売日: 1996/09メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 序文においてグルニエは、正確な記述を心がけようとする旅行記…
水を拭わずにきたざわめきの彼方から萎んだ心臓は息を送り出し闇の下生えに隠しやまいは花を群生は水かきの張った手でがらんどうの再生を試みている伸ばせばそこに閉じた水面に透き通った茎に触れる
まどろみの虚ろに耐えている生物がいると伝えてくれたこともありそれならばこのようにして指を浸し呼び止めるならば花は花を覆い応えた面影の数にだけゆるく髪を梳かし蛇行して銀色に光る唄のように果てへ続くものの彼方流れながら可憐な鱗を落としていく精…
……夫の死に際してああ、あなたは行ってしまった――わたしは一人残されてなんという憂愁の時を過ごさねばならないことでしょう喜ばしく輝ける太陽は没し去り光輝の国にも闇が訪れる、まるでそのようにしてこの夜を照らす星はないのですかこの胸を慰める星のき…