2013-07-14 夕立 詩 不穏な色をした空に 待ち焦がれていた雷が鳴ると 大急ぎで台所に立って ちぎったレタスにごま油と 塩を振ったものを用意する サラダボウルを抱え 窓の前に陣取り ぽつぽつと落ちてきた雨に もっと土砂降りになれ 空が割れるほどの大雨になれ などとうきうきしている てるてる坊主は逆さま いいところで終わった 夢の続きを見るために 夏の間中ずっと 細い首を吊られている