2013-06-16 六月通信 詩 誰が触れたの あのあじさいはうつつ 電話が鳴ると いつも人が消える 挨拶をするたびに 息の中を遠ざかっていく 音もなく 暗がりの横顔は白く また手紙を書くよ 流れ流れてゆくのなら きみのために 六月の雨