2013-06-13 黒猫 詩 泳ぐ人々の 夢で見られた 歌の練習をした廃屋に きみの写真が飾ってある と言ってくれたっけ でもそうやって 憧れているわけにもいかない 細かな雨をまとった電車は 地面の下に 郊外を滑り落ちていく あの柱時計の周りを行けば きっと会えるかもしれない 枝を離れたばかりの いつもと違う花を 飲み込んだ心臓は 新しい血になればいいと ぱくりとドーナツを食べて 血になるはずだと 猫は言うんだけど 本当に?