2014-05-01 水族 詩 美しい骸骨を持つ人に会った 美しい詩を書きなさいという彼女は まだ陸地を夢見ている 昨夜から降りはじめた雨は 静かに庭を濡らしている 窓ガラスに群がるおびただしい水滴 しずくの一粒一粒に映る 反転した光 それは雨がやめば消えてしまう たまゆらに過ぎてゆく季節 美しい人の横顔よ この世の光で作られた 詩をあなたに贈る