2014-04-12 水切り 詩 放り投げたものが渡っていく 橋が暗闇にかかっており おまえはそこんとこを疾走する 車の中の横顔を見たようだが 先ほどから雨脚は強くなり 強くなりしていく雨脚にまぎれて 見えない 遠く見えない石頭のうしろが 水切りのように渡っていくだけだ この世の縁(へり)では