2014-01-24 葬式 詩 母が買い物から帰ってくる わたしは床で死んでいる そんなところで死んだらだめと母が言う なんだか気恥ずかしくなって起き上がり 葬式はいつになるの などと話している そうこうしているうちに親戚が集まってきて どこで都合したのか祭壇が組み上がる 豪勢な仕出しをみんなで食べながら おまえもやっとこっちに来たなあ なんて 棺の中に横たわるわたしを覗きこみ いつのまにやら始まった読経も楽しげで だがこのあとは焼き場が待っているのではないか このからだを焼いて骨にするのではないか そう考えるといよいよ気が重い