2014-01-22 おばけやしき 詩 さっき来た人からおばけやしきの話を聞く 夜になるとあやしい光や音がよく目撃されるとのことで なかなか借り手がつかなかったのだが ある日 怪異は近所の子供の仕業だったと判明して ひとまずは一件落着したという もういいかげんに老朽化したその家は 一旦取り壊すことに決まって工事が始まった 家屋を取りはらい もろくなった土台をひっぺがしたとき いつの時代のものかわからぬ骨がたくさん出てきた わたしもそこに長いこと埋められていたのですよ と さっき来た人はそう言っていた