2013-12-07 ストーブ 詩 犬や猫や蛇が増えてきて だんだん部屋が狭くなってきた 布団を敷くにも食事を用意するにも いちいちまとわりついてくるので うっとうしくてしかたないのだが あとでどうにかしようと思っているうちに いつも日が暮れてしまう そうしてもう何年にもなる 今日はいつにもまして部屋が冷えて ストーブを着けようにも灯油は高く 手がかじかんでどうしようもなくなってくる そうだ、と思いたって ためしに犬を放りこんでやったら 朽木のようによく燃えて暖かい 猫も蛇もえいやっと放りこんでみる 布団も食器も本も 着物もわたし自身もよく燃えて もっと早くからこうしておけばよかったと 始末がついて安心している