2013-07-24 なまこ料理 詩 どこまで行っても焼けた道が続くものだから どうにもやりきれなくなって 木陰で休んでいる行商に暑いですね 魚ですか? と聞いてみる おばあちゃんはにこにこして なまこを売りよんよ、と氷を敷き詰めたリヤカーから 新聞紙にくるんだそれを取り出してくれる 新しいけん焼いてん生でんおいしいよ いくつか料理の仕方を教えてもらって さて買って帰ったのはいいけれど 外は明るいのに部屋の中は暗い こんな時に包丁を使うのはこわいな などと怖気づいて冷蔵庫に入れておいたら 夜にはそれが凍ってしまって ぐねぐねしていたものがほっそりと 紫のきゅうりの宝石になって輝いた