2013-07-25 命日 詩 枕が熱くて眠れない という風に文字が頭に入らなくて 本をあれこれとっかえひっかえしている 花瓶に挿しっぱなしの花は枯れ 早く替えないといけないなと思う 窓の外は静かな真夏日 届くはずの郵便は届かず 池の鯉は泳ぎ疲れて わたしも眠りの中に入っていきたい けれど今は我慢して もう少しだけ、もう少しだけ…… すると、チーンとお鈴の音が鳴り 仏間で親戚に囲まれているわたしが あんなに楽しみだった 自分の命日を思い出すのだ