2013-06-20 気がかりについて 詩 遅い帰り道は 雨に濡れててらてら光る 路側の白線に沿って歩くと 導かれているようで なんだか安心する そう 怖いものは何もない たとえば気づかずに かたつむりを踏みつぶしていた なんてことも 階段を上がる ドアを開ける 部屋の中の暗さが殺到する 靴を脱いで 電気をつけようとする 手探りで スイッチが見つからない ふと気づく ぽたぽたと ぽたぽたぽたぽたぽたぽたと 水道が何か話したがっている ずっとそうしていたのか 朝から今まで 誰もいない場所で