蟹が泳いでいた それを追ってわたしがきて 叔父がわたしを追いかけてきて 叔父を追いかけて姉もきていた だから家が火事になっても問題なかった みんなで食べた鍋は 罪の味がした
不発弾を掘り出したというので見にきたが 大きな穴が埋められもせず空いているだけだった 校庭には名残の雪が汚れた骨のようで からっ風が髪を乱して吹き去っていく 花壇にはパンジー どれも顔みたいに見える 池の鯉は氷の下で口をぱくぱくさせている 下校の…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。