2014-07-28 入院譚 詩 待合室には薄暗い死角がありその奥から話し声が聞こえてきた飲酒だとか喫煙だとかで入院中に規則を守らなかった男が強制的に退院させられて形の上では患者の治療拒否とのことで紹介状を持たされて転院する由厄介払いだなかばんを掛けて墓地に入っていく近道に通り抜けようとして奥を目指すとぐるぐる同じところを廻るばかりで出口がない仕方なく入り口から出たべつに紹介状は持たされなかったが真っ黒な雲が頭の上にある夕立を避けて店に入り餃子を食べて口を臭くする