2014-01-26 起こして 詩 寝ているうちに夕方になった 夜になる前に起きなければならない けれどどうしても布団から出られなくて カーテンの陰にいる母に 起こして と言ってみる 母は不思議そうな顔をしている 見ているだけなら早く成仏すればいいのにと思う 起き上がる気力がなくなってしまって 同じ姿勢のまま身動きがとれない 部屋は真っ暗で空気が薄い 母の体が青白く輝いている 起こして ともう一度つぶやく 母はあいかわらず見ているだけで 布団の中ではわたしの体が腐乱している