写真集など
当時の生活模様をインフラに絡めて解説するのが興味深い。およそすべてが島内で賄われていたが火葬場と納骨所だけはなかった、など。炭鉱らしく強制労働の話もあるが、普通に暮らしていたという話もあり、未だに結論を見ていないようで。
写真では臭いが伝わらないので、水が流れる様子もケロイド状の壁面も、どこか人体を思わせてエロティック。
写真とともにベンヤミンの言葉などが並べられているらしい(まったく訳されていないのでよくわからなかった)。写真よりもタッシェン社の来歴と本の安さ(1900円)が印象に残る…。
イヌイットの絵はどこかトーベ・ヤンソンを思わせるところもあってヘタウマさがなかなかいい。反面、北西海岸インディアンの絵は理解の範疇を超えていた。ずっと見てると気が狂いそう。
キミト、ドコカへ Vol.1 小湊鐵道×貫地谷しほり/JR飯田線×小林涼子/上信電鉄×藤井美菜
- 作者: 森本美絵,横見浩彦,谷郁雄
- 出版社/メーカー: マーブルトロン
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: 大型本
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田舎の鉄道風景に制服やワンピースの女の子を配して詩もつけるという趣旨の写真集。「夏」「美少女」「田舎」みたいなのはちょっとセンスが古いなと思うけど広く共有されている幻想だろう。しかしながら、詩に関しては女言葉や「なんだかHな気分になってくる」みたいな言葉を使われると埼玉のおっさん度が途端に高くなる。書いてる方は「効果的な小道具」と思っていそうなのがまた。