遠くから冷たい風が吹いてきて ぺろりと剥げた顔が排水口に吸いこまれた あわてて手を突っこんでももう遅い その日から鏡もガラスもすっかり曇ってしまい 自分の顔というものがわからなくなった 写真を見返してもぼんやりとして 拭われたような暗闇が残され…
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